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継続が、大きな成果をつくる

Written by : yohta

Date : 2025.08.23

ビーチに本が置いてある画像

「新しいホームページを作れば、すぐに問い合わせが増えるのではないか」

「デザインをリニューアルすれば、売上に直結するのではないか」

法人のWeb担当者や経営層の方から、そんな声を伺うことは少なくありません。確かに、デザインを刷新した直後は社内も外部も「変わったね」と反応を返してくれます。しかし現実は、一度作っただけで長く成果を出し続けるWebサイトは存在しません。

その理由は明快です。Webの世界は止まらず動き続けているからです。検索エンジンの仕組みは日々アップデートされ、ユーザーの行動様式も年々変化しています。競合も常に新しい施策を試しており、昨日まで有効だった方法が今日には通用しないこともあります。

では、Webを成果につなげるにはどうすればよいのか。
「継続」です。

一歩ずつしか成長できないのは人もWebも同じ

人はどんな分野でも、一夜にして専門家にはなれません。英語を習得するのに毎日の学習が欠かせないように、筋力をつけるのに継続的なトレーニングが必要なように、経営判断も日々の積み重ねでしか磨かれません。

Web運用もまったく同じです。公開直後に思ったほど反応がなく不安になることもあるでしょう。けど、アクセス解析を確認し、どのページに人が集まっているのか、どこで離脱しているのかを地道に分析し、改善を繰り返していく。その積み重ねの延長線上にしか、確かな成果は現れません。

私たち自身が体験した「継続の力」

この「継続の大切さ」を、amo studioの私たちは自分たちの体験を通じて実感しています。

私はWeb制作を学び始めたころ、毎日必ず3時間を勉強にあてていました。最初の1か月ほどは学ぶたびに新しいことができるようになり、自分でも驚くほどのスピードでスキルが伸びていきました。しかし、1か月を過ぎたころからは急激な成長を感じられなくなり、「本当に力がついているのだろうか」と不安になる日々が続きました。

それでも「机に向かう」ことだけは続けました。コツは、勉強のために部屋へ行くのではなく「ただ椅子に座るために部屋へ行く」という発想に切り替えたことです。座ってしまえば、「せっかく座ったのだから少しやろうか」と自然に手が動く。そうして一歩ずつ積み重ねていくうちに、いつの間にか自分でWebサイトを作れるスキルが身についていました。

今もその習慣を大切にし、欠かさず学び続けています。
そして、今よりも価値あるサービスをお届けできるよう取り組んでいます。

この体験はそのまま、Web運用に置き換えることができます。最初は順調に伸びても、途中で成長が止まったように感じる時期が訪れます。しかし、その時にこそ「椅子に座り続ける」ように、地道にサイトの改善を続けることが大切なのです。

Web制作は“作って終わり”では成果が出ない

新しいサイトを公開した直後は、社内に達成感があり、外部からも「サイトがきれいになったね」と評価されます。ですが、これはゴールではなくスタートに過ぎません。

Googleは年間数百回もの検索アルゴリズム更新を行っています。スマートフォンが当たり前になり、情報の探し方はSNSや動画へと広がりました。競合他社もまた進化を続けています。その中で、公開したままのサイトを放置すれば、確実に成果は落ちていきます。

実際に、放置されたサイトにはこんな問題が起こります。検索順位が下がり、見つけてもらえなくなる。情報が古いことで「この会社は今も活動しているのだろうか」と信頼を損なう。さらに技術的な面でも、スマホ対応が不十分だったり、セキュリティの脆弱性が放置されるといったリスクが生じます。

止まった時計がやがて役に立たなくなるように、「作って終わり」のサイトは時間が経つほど信頼を失っていきます。

継続的な改善がもたらす効果

反対に、継続して改善を重ねると目に見える成果が現れます。

ある企業では、お問い合わせボタンの位置を少し変えただけで問い合わせ数が増えました。別の会社では、事例紹介の記事をコツコツ追加したことでGoogleの評価が高まり、検索順位が向上しました。さらに、採用情報やニュースを定期的に更新していた企業では、外部から「活発に活動している」という印象を持たれ、信頼度が向上しました。

こうした例が示すのは、継続は単なる作業ではなく未来への投資であるということです。小さな改善を積み重ねることでしか、大きな成果は得られません。

必要なのは「継続を仕組み化」すること

「更新や改善の必要性は理解しているが、担当者が多忙で手が回らない」という状況がよくあります。だからこそ、継続を偶然ではなく仕組みにすることが重要です。

私はWeb制作を学び始めたとき、「勉強しよう」と意志の力だけで続けるのではなく、勉強に入るまでのルーティンを決めました。最終的な目的は「勉強部屋の椅子に座ること」だけです。そのために、朝起きてから椅子に座るまでの行動をすべて固定しました。

具体的には、朝起きたらまずカーテンを開けて朝日を浴びる。その後トイレに行き、顔を洗い、飲むヨーグルトを飲む。飲んでいる間にお湯を沸かし、コーヒーの準備をする。そしてコーヒーを淹れたら、そのカップを持ったまま勉強部屋へ行く。ここまでを「一連の流れ」として習慣化しました。

こうしてルーティン化してしまうと、「今日はどうしようか」と考えることなく、自然に椅子に座れるようになります。椅子に座ってしまえば「せっかくだから少しやろう」と勉強が始まり、その積み重ねがスキルを伸ばす力になりました。

これはWebサイトの運用でも同じです。更新や改善を「必要だからやろう」と意志だけに頼るのではなく、毎月の分析・改善提案・情報更新などを仕組みに組み込むことが大切です。仕組みさえできてしまえば、無理なく継続でき、気づけば大きな成果へとつながります。

例えば、社内で取り組めることとしては、導入事例を定期的に公開したり、社員インタビューを記事化したり、ニュースリリースを更新することが挙げられます。こうした小さな積み重ねは確実に企業の信頼を強めます。

一方で、社内だけで担うのが難しい場合は、制作会社と協力することが有効です。月次のアクセス分析や改善提案、セキュリティ保守などをパートナーに委託すれば、担当者が安心して本業に専念できる体制を作れます。

amo studioのような小さなチームだからこそできるのは、お客様一社一社と密に向き合い、その企業に合わせた改善を共に考える伴走型の支援です。画一的な対応ではなく、現場の状況を理解しながら一緒に前へ進む。その関わり方こそが「継続を仕組み化」する力になると私たちは考えています。

継続が専門性と成果を生み出す

人が成長するときに継続が欠かせないように、Webも一度作っただけで完成することはありません。一歩ずつの積み重ね、地道な改善、その継続の先にしか本当の成果はありません。

ホームページは「作って終わり」のものではなく、「作ってからが始まり」です。継続して育てていくことで、信頼を高め、顧客との接点を増やし、ビジネス成果につなげることができます。

私たちamo studioも、日々の学びを積み重ねながらスキルを磨いてきました。だからこそ「継続することの力」を知っています。その経験を活かし、お客様と一緒にWebを育てていくことを使命としています。

小さな一歩が、未来の大きな成果への第一歩になるはずです。

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